かるかん

軽羹粉は、主に鹿児島県で作られる伝統的な和菓子、軽羹饅頭の主原料となる粉です。特徴は、うるち米を原料としている点。一般的な米粉とは異なり、独特の製法で作られます。まず、うるち米を丁寧に水洗いし、しっかりと水切りを行います。その後、米を半乾燥させ、粗く粉砕することで、独特の風味と食感を生み出します。半乾燥の工程が、風味を大きく左右し、乾燥具合が均一でないと、粉の品質にばらつきが出てしまいます。軽羹粉は、粒子が粗いことも特徴です。この粗さが、軽羹饅頭の独特なふっくらとした食感を生み出す秘密です。きめ細かい米粉では、軽羹饅頭特有の食感を出すことはできません。軽羹饅頭以外にも、軽羹粉を使った様々な和菓子が存在しますが、やはり軽羹饅頭を思い浮かべる人が多いでしょう。鹿児島県を代表する銘菓として、長年愛され続けている軽羹饅頭は、軽羹粉の存在なくしては語れません。その素朴な味わいは、老若男女問わず、多くの人々を魅了し続けています。