
南仏の伝統菓子、カリソンの魅力に迫る
南仏プロヴァンス地方、特にエクス=アン=プロヴァンスで生まれた伝統的なお菓子、カリソン。その起源は中世に遡るとされ、長い歴史を持っています。主な材料は、アーモンドと砂糖漬けの果物をすり潰したペースト。このペーストが独特の風味と、ねっとりとした食感を生み出します。伝統的な製法では、メロンや橙の皮などの砂糖漬け果物が使われ、アーモンドと合わさることで、奥深い甘さと香りが生まれます。カリソンの形は木の葉型が一般的。これは、エクス=アン=プロヴァンスの守護聖人に捧げられたことに由来するとも言われています。表面は、白く美しい糖衣で覆われています。この糖衣が、カリソンの甘さを引き立て、上品な見た目を演出します。お祝い事や特別な日に食べられることが多く、お土産としても人気です。その製法、材料、形など、様々な要素が組み合わさり、独特の魅力を持つお菓子として愛されています。