材料 小粒の宝石、カレンズの魅力と活用法
カレンズは、地中海沿岸生まれの小粒の葡萄を乾燥させたものです。一般的に知られる干し葡萄よりもさらに小さく、凝縮された甘味とほのかな酸味が特徴です。その名は、かつて多く栽培されていたギリシャのコリント地方に由来し、「コリントの干し葡萄」とも呼ばれます。\n古くから欧州で親しまれ、料理や菓子作りに用いられてきました。古代ギリシャやローマ時代にも食されていた記録があり、中世欧州では香辛料として珍重されたそうです。\n日本では主に製菓材料として使われますが、近年はその栄養価や風味が再評価され、様々な用途で活用されています。乾燥させることで葡萄本来の風味が凝縮され、独特の食感と味わいが生まれます。種がないため、そのまま食べやすいのも魅力です。\n焼き菓子やパン、ケーキに混ぜ込むことで、食感のアクセントや風味の深みを加えることができます。また、肉料理や煮込み料理に加えることで、甘味と酸味の調和をもたらし、料理全体の風味を引き立てる効果も期待できます。
