
お菓子の栄養価を高める隠れた主役:胚芽の魅力
菓子作りにおいて、「胚芽」という言葉は、あまり馴染みがないかもしれません。しかし、これは穀物や豆類の種子に存在する、新たな植物へと成長するための重要な部分です。米、麦、大豆などに含まれ、発芽に必要な栄養を蓄えています。菓子作りの世界では、胚芽を直接使うことは少ないですが、その栄養素を利用した製品や、胚芽由来の成分を加えることで、菓子の栄養価を高める試みがあります。例えば、全粒粉を使った菓子は、小麦の胚芽部分を含んでいるため、食物繊維や各種栄養素が豊富です。また、カカオ豆の胚芽である「ジャーム」は、カカオマス製造時に取り除かれることが多いものの、栄養価が高いため、健康食品としても利用されます。胚芽は、菓子の品質向上に貢献する可能性を秘めた存在と言えるでしょう。深く知ることで、菓子をより深く理解し、楽しむための新たな視点が得られます。