
寒天の魅力:和菓子に欠かせない凝固剤
寒天は、天草や海髪などの海藻を原料とする、わが国を代表する凝固剤です。これらの海藻を煮て煮汁を取り出し、それを冷やして固め、乾燥させることで作られます。出来上がった寒天は白く、水に溶かすと少し白く濁ります。透明感は高くありませんが、独特の風味と食感があります。
寒天の主な成分は食物繊維なので、熱量がほとんどなく、健康に良い食品としても知られています。また、寒天は水分を保持する力がとても強く、たくさんの水分を含んだ状態で固まるため、乾燥を防ぎ、食品の潤いを保つ効果もあります。そのため、日持ちさせたい食品にもよく使われます。
このように、寒天は作り方、見た目、成分、そして機能において、他の凝固剤とは違う特徴を持っています。昔からわが国の食文化に深く関わり、和菓子など様々な食品に使われてきた寒天は、その魅力的な性質によって、今でも大切な役割を果たしています。