ブラックカーラント

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知られざる宝石、黒すぐりの魅力に迫る

黒すぐり、別名金房すぐりは、雪の下科に属する落葉性の低木、またはその実のことを指します。原産は欧州北部から中央亜細亜にかけての地域で、わが国には明治時代に伝えられました。しかし、その独特な風味や栽培の難しさからか、国内での栽培は限られた地域にとどまり、一般的にはあまり馴染みがないかもしれません。実は直径一センチメートルほどの小さな球体で、熟すと濃い紫色から黒色へと変わります。生で食べることもできますが、強い酸味と独特の香りがあるため、果物加工品として使われることが多いです。また、お酒の原料としても重要な役割を果たしています。近年では、その栄養価の高さから、健康食品の原料としても注目されています。特に、アントシアニンという成分が豊富に含まれており、目の健康に良いとされています。その他にも、様々な栄養素が含まれており、美容と健康を支える果実として、その価値が見直されています。生食では少し味が濃すぎますが、加工することで風味が豊かになり、奥深い味わいを楽しめます。例えば、黒すぐりの果物加工品は、パンやヨーグルトに添えるだけでなく、肉料理の調味料としても使えます。その酸味と香りが、料理の味を引き立て、より一層美味しくしてくれるでしょう。