
黒すぐりの魅力:洋菓子と和菓子を彩る果実
黒すぐりは、雪の下科に属する落葉性の低木で、その名の通り、黒い小粒の実を房状に実らせます。英語では黒カラント、仏語ではカシスと呼ばれ、世界中で親しまれています。原産は深山とされ、古くから食用とされてきました。中でもポーランドは世界最大の産地で、世界全体の収穫量の約半分を占めています。日本国内では、青森県を中心に栽培されており、北半球では七月から八月、南半球では一月から二月にかけて収穫期を迎えます。果実は直径約一センチメートルと小ぶりで、赤黒い色をしています。果肉は薄い緑色で、甘酸っぱい風味の中に独特の渋みがあります。この独特の風味が、お菓子や飲み物に奥深さを加え、多くの人々を魅了しています。