乳漿

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乳漿(ホエイ)とは?洋菓子・和菓子への応用を探る

乳漿とは、牛乳から乳脂肪分を取り除いた後に残る液体のことで、脱脂粉乳とも呼ばれます。乳製品製造の副産物として大量に発生しますが、近年はその栄養価の高さから注目されています。乳漿には、乳糖、蛋白質、ミネラル、ビタミンなどが豊富に含まれています。特に乳漿蛋白質は、必須アミノ酸をバランス良く含み、消化吸収にも優れているため、健康食品や運動補助食品の原料として広く利用されています。乳糖は、独特の甘みがあり、菓子などの食品にも利用されます。乳漿の品質は、原料となる牛乳の種類や製造方法で大きく左右されます。新鮮な牛乳を使用し、適切な温度管理を行うことで、高品質な乳漿を得ることができます。また、チーズ製造時に発生する甘い乳漿や、カゼイン製造時に発生する酸っぱい乳漿など、種類も様々です。それぞれ成分や風味が異なるため、用途に合わせて使い分けることが重要です。乳漿は、濃縮や乾燥させることで、粉末状の乳漿や乳漿蛋白質濃縮物などを製造することも可能です。これらの加工品は、保存性や使いやすさに優れており、様々な食品に利用されています。乳漿は、貴重な資源として、食品業界だけでなく、化粧品や医薬品など、幅広い分野での活用が期待されています。