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技法

コンカッセとは?洋菓子・和菓子における意味と活用法

コンカッセとは、フランス語で「粗く砕く」という意味の言葉からきています。お菓子作りにおいては、特に木の実を不均一に砕くことを指します。これは、均一に砕くのではなく、あえて食感を残すために行われる重要な工程です。 洋菓子では、香ばしいアーモンドやヘーゼルナッツ、くるみなどをコンカッセして、焼き菓子やチョコレート菓子に混ぜ込むことで、カリッとした心地よい歯ごたえと、木の実本来の豊かな風味を引き立てます。和菓子においても、木の実を餡に混ぜ込んだり、飾りとして添えたりする際に、コンカッセの技術が用いられることがあります。 砕き方は、お菓子の種類や作り手の好みによって様々です。細かく砕いて粉状に近づけることもあれば、敢えて大きな塊を残すこともあります。大切なのは、素材の風味と食感を最大限に活かすことです。砕いた木の実をそのまま使うだけでなく、焼いたり、砂糖で煮詰めたりすることで、さらに風味豊かにすることも可能です。コンカッセは、木の実だけでなく、乾燥果実やチョコレートなど、様々な素材に応用できます。これらの素材を組み合わせることで、唯一無二のお菓子を生み出すことができるでしょう。コンカッセは、単なる技術ではなく、お菓子作りの可能性を広げる、創造的な手法なのです。