抹茶

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材料

奥深き抹茶の世界:洋菓子と和菓子における魅力を徹底解説

抹茶は、緑茶の一種で、茶葉を蒸して乾燥させた後に石臼で丁寧に挽いて粉末状にしたものです。その特徴的な緑色と奥深い風味は、昔から日本人に親しまれており、茶道の世界ではなくてはならない存在です。近年では、その健康への良い影響や豊かな風味から、世界中で注目されており、様々な食品や飲み物に使われています。特にお菓子作りでは、伝統的な和菓子はもちろん、洋菓子にも広く使われ、抹茶ならではの風味と美しい色合いがお菓子に奥深さと華やかさを加えています。抹茶の品質は、茶葉の種類や育て方、作り方によって大きく変わります。良質な抹茶は、鮮やかな緑色をしており、苦味が少なく、上品な甘さと香りが特徴です。抹茶を選ぶ際は、色、香り、味をよく確かめ、用途に合ったものを選ぶことが大切です。また、抹茶は湿気や光に弱いので、開封後はしっかりと封をして、日の当たらない涼しい場所に保管することが重要です。お菓子作りの際には、抹茶の特性を理解し、他の材料との相性を考えながら、最適な配合を見つけることが、美味しいお菓子を作るための秘訣と言えるでしょう。
製品

緑が彩る伝統の味:織部饅頭の魅力

織部饅頭という菓子の名は、戦国時代から安土桃山時代にかけて活躍した茶人、古田織部に由来します。古田織部は、千利休の高弟として知られ、織田信長の茶頭も務めた人物です。利休の静寂を重んじる茶の精神を受け継ぎながらも、大胆で自由な発想を取り入れた「武家の茶」を確立しました。彼の独特な美的感覚は「織部好み」と称され、茶器、建築、庭園など、多岐にわたる分野に影響を与えました。特に陶芸においては、独特の意匠と色使いが特徴であり、中でも緑色の釉薬を施した茶碗の深緑色は、織部焼を象徴する色として広く知られています。織部饅頭は、この織部焼の深緑色を基にして作られた和菓子です。古田織部の功績を称え、その美意識を和菓子で表現しようとした菓子職人の思いが込められています。