
洋菓子と和菓子の技法:リエについて
洋菓子や和菓子の世界で使われる「リエ」という言葉は、液状のものにとろみをつける技法を指します。具体的には、生クリームやソースなどの液体に、小麦粉や澱粉、卵黄などを加えて加熱し、望ましい粘度にする技術です。この技術は、菓子の口当たりや風味を大きく左右するため、菓子職人にとって非常に重要です。リエを行うことで、単に液体を固めるだけでなく、滑らかな口当たりになったり、素材の味がより豊かに感じられたりする効果があります。洋菓子では、焼 Créme brûléeや卵 Custard creamなどを作る上で欠かせません。和菓子では、餡の水分を調整したり、葛饅頭のとろみをつけたりする際に用いられます。リエの技術を身につけることは、菓子作りの可能性を広げ、より美味しい菓子を生み出すための第一歩と言えるでしょう。