
桂皮抹の魅力:洋菓子と和菓子を彩る伝統の香り
桂皮抹とは、セイロン産の肉桂の樹皮を粉末にしたものを指します。古来より欧州では、菓子作りの風味付けとして珍重されてきました。肉桂は世界中で広く使われる香辛料であり、甘く刺激的な香りは多くの人々を魅了し続けています。桂皮抹として用いられるのは、特にセイロン肉桂と呼ばれる種類で、他の肉桂に比べて香りが繊細で上品とされます。このセイロン肉桂を丁寧に粉末にすることで、菓子に混ぜやすく、均一に風味を行き渡らせることが可能です。風味を加えるだけでなく、菓子の風味をより豊かにし、深みを与える効果があります。また、肉桂には抗菌作用や抗酸化作用があるとも言われ、美味しくするだけでなく、健康にも良い影響を与える可能性も秘めています。その歴史は古く、古代エジプト時代には薬や香料として使われていたと言われています。日本には江戸時代に伝わり、八ツ橋などの和菓子に使われるようになりました。