赤飯

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奥深き餅の世界:伝統と革新が織りなす餅菓子の魅力

餅菓子は、わが国に古くから伝わる生菓子の代表格であり、その主な原料はもち米です。餅そのものはもちろん、おはぎやぼたもち、赤飯なども広い意味で餅菓子と捉えられます。これらのお菓子は、古来よりわが国の祭事や年中行事と深く結びつき、単なる食品としてだけでなく、文化的な意味合いも持ち合わせています。例えば、正月には鏡餅を飾り、桃の節句には菱餅を食するなど、季節の変わり目には餅菓子が欠かせない存在です。また、地域によって多種多様な餅菓子が存在し、その土地の気候風土や歴史を反映した独自の製法や味わいを堪能できます。餅菓子は、わが国の食文化を語る上で欠かすことのできない重要な要素の一つと言えるでしょう。もち米の種類や製法、餡の種類など、様々な要素が組み合わさることで、多種多様な種類が生まれるのも餅菓子の魅力です。近年では、伝統的な製法を守りながらも、新しい素材や発想を取り入れた革新的な餅菓子も現れており、幅広い世代から人気を集めています。餅菓子は、まさにわが国の伝統と革新が融合した食文化の象徴と言えるでしょう。
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みずみずしさの極み、生菓子の世界

和菓子の世界では、水分量と製法によって大きく三つの種類に分けられます。その中でも特にみずみずしいのが「生菓子」です。これは、製造された直後の水分量が30%以上のものを指します。この高い水分量が生菓子独特のしっとりとした食感と、素材本来の風味を最大限に引き出す秘訣です。一方、水分含有量が4.5%以下のものは「干菓子」、その中間のものは「半生菓子」と呼ばれます。生菓子は、蒸し菓子、焼き菓子、餅など多岐にわたります。例えば、上品な甘さと口当たりの良さが特徴の薯蕷饅頭は蒸し菓子の代表格です。また、香ばしい風味と餡の甘みが絶妙な栗饅頭やどら焼きも、焼き菓子の生菓子に分類されます。お祝い事に欠かせない鏡餅や赤飯も、水分が多いため生菓子として扱われます。生菓子は鮮度が重要で、日持ちはしませんが、素材の風味や香りを存分に楽しめます。和菓子店では、職人たちが日々丹精込めて生菓子を作り続けています。また、季節の移り変わりを表現した美しい意匠も、生菓子の魅力の一つです。職人たちは旬の素材を使用し、繊細な技術で自然の美しさを表現します。生菓子は、目で見て楽しみ、舌で味わう、五感で楽しめる芸術作品と言えるでしょう。
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ささげの魅力:赤飯だけじゃない、その多様な活用法

ささげは、色とりどりの種類がある豆の一種です。白色、黄色、赤色などがあり、中でも赤色のささげは、関東地方では祝いの席で食される赤飯によく用いられます。豆類の中でも小豆と並び親しまれていますが、ささげには小豆にはない長所があります。それは、煮込んでも形が崩れにくいことです。小豆は煮ると皮が破けやすいですが、ささげはその心配が少ないため、料理をするのが初めての方でも安心して扱えます。赤飯の他にも、煮豆としてそのまま食べたり、豆ご飯やサラダの材料としても美味しくいただけます。素朴な風味は、和食はもちろん、洋食や異国風の料理にも意外とよく合います。また、食物繊維や滋養成分が豊富で、健康を気遣う方にもおすすめです。このように、ささげはその見た目の美しさ、味の良さ、そして滋養の高さから、日本の食文化を支えてきた大切な豆なのです。